カリブラコアはペチュニアの仲間で小さなかわいい花を株一杯に咲かせる植物です。
丈夫で育てやすく春から秋まで花を楽しめるので初心者にもおすすめですよ。
今回は、カリブラコアの特徴と切り戻し時期・方法など育て方のポイントを紹介します。
カリブラコアの特徴
カリブラコアは南アメリカ原産の多年草です。
ナス科ペチュニア属に属していましたが、現在は独立してカリブラコア属となっています。
草丈:10~40㎝
開花期間:4~11月
花色:赤、オレンジ、ピンク、黄、青、紫、茶、白、複色
花色は多彩で、ペチュニアにはない黄花やオレンジ、チョコレート色の品種があるのが魅力。
花のサイズは3㎝程度と小さいですがペチュニアの仲間なので花の形はよく似ています。
多年草としての性質が強く暖かい地域では冬越しさせて翌年も楽しむことができます。
ただ、何年も育てていると次第に病気にかかりやすくなり、良い花が咲かなくなるといわれています。
一年草として扱ったほうがよいかもしれません。
地植え・鉢植え・ハンギング・寄せ植えなどで楽しめます。
種類
◆ミリオンベル
サントリーフラワーズが開発した最も古くからある品種の一つ。
◆スーパーベル
カラーバリエーションが多いのが特徴。生育旺盛で暑さや病気に強いです。
◆八重咲きカリブラコア
バラのような姿が美しい品種です。
カリブラコアの育て方
日当たりと風通しの良い戸外で育てましょう。
日当たりが悪いと花の数が減ります。
ナス科の植物は繰り返し同じ場所に植えると生育不良を起こしたり病気にかかりやすくなるという特徴があります。
これを連作障害といいます。
カリブラコアはナス科の植物なので同じナス科の植物を植えた場所では育てないようにしましょう。
鉢植えを植え替えするときは、古い土を使わないことも大切です。
・ナス科の野菜⇒ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモなど。
・ナス科の観賞用植物⇒ペチュニア、ホオズキ、チョウセンアサガオ、観賞用トウガラシなど。
植え付け
適期は4~6月です。
鉢植えの場合は、市販の草花用培養土を使うと簡単です。
地植えの場合は腐葉土を混ぜ込んで水はけを良くし、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。
株間は20㎝以上あけて下さい。
水やり
地植えの場合は、特に必要ありません。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
花に水がかかるとしおれるので、株元に水やりしてください。
肥料
植え付け時に緩効性肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきます。
カリブラコアは花期が長く肥料切れを起こしやすいので注意しましょう。
肥料が切れると花が咲かなくなります。
3月~11月の生育期間中は、薄めの液肥を10日に1回くらいのペースで与えます。
花がら摘み
花がら摘みは不要といわれていますが、花がらを摘んだほうが次の花が咲きやすくなります。
花がらをそのままにしておくと病気が発生しやすくなるデメリットも。
できれば摘み取ったほうがよいでしょう。
病害虫
泥はねで株に土が付着すると病気の原因になることがあります。
地植えでは株元にワラやバークチップなどを敷くと安心です。
鉢植えは少し高い場所に置いて泥はねを防ぐとよいでしょう。
害虫ではアブラムシやハダニなどに注意します。見つけ次第、薬剤で対処しましょう。
増やし方
5~7月に挿し芽で簡単に増やすことができます。
茎を10㎝ほど切り取り、赤玉土に挿すと発根します。
カリブラコアの切り戻し時期・方法
切り戻しは梅雨前に行います。
ひととおり花が咲き終わったら草丈の1/2から1/3くらいの高さに切りましょう。
放置していると茎が伸びて草姿が乱れ、良い花が咲かなくなります。
切ることで風通しがよくなり、株が蒸れて弱るのを防ぎます。
伸びてきた枝先を切り取ると(摘芯)、脇芽が出て株が大きく育ち花数も増えます。
梅雨が明けた夏の時期にも花を楽しむことができるでしょう。
さいごに
花がらを摘むのが苦手というか、ついつい面倒でほったらかしにしてしまいます。
以前、ペチュニアを育てたときも花がら摘みをサボってしまうことが多かったです。
咲き終わった花が葉にべったりとついて見栄えが悪くなってしまうことが何度もありました。
ペチュニアの仲間のカリブラコアは花がら摘みをしなくてもよいそうですね。
そこで、今回はカリブラコアの特徴と切り戻し時期・方法など育て方を調べてみたというわけです。
カリブラコアとペチュニア、花の形がよく似ているので一見するとどちらがどちらなのか分かりません。
一般的には、花が大きいのがペチュニア、小さいのがカリブラコアというイメージでしょうか。
花は小さめとはいえ株一杯に咲くと豪華ですね。
鉢植えにして丸い形に草姿を整えて、たくさんの花が咲いたところを見てみたいです。
春に苗が出回ったらチャレンジしてみようかと考えています。