デルフィニウムの特徴と種類、育て方!夏越し、冬越しのポイントは?

デルフィニウムの青い花

デルフィニウム(デルフィニューム)は初夏に青や紫の花を咲かせるキンポウゲ科の植物です。

花穂が丈長く伸びる大型の品種はイングリッシュガーデンに欠かせない存在。

特徴、夏越し・冬越しなど育て方について調べたことをまとめました。

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デルフィニウムの特徴

デルフィニウムの青い花

デルフィニウムの原産地はヨーロッパ、中央アジア、中国。

冷涼な気候の地域に自生しているので日本の夏を乗り切ることができず枯れてしまうことも多いです。

そのため、もともとは多年草ですが1年草として扱われます。

草丈:20~150cm
開花時期:5~6月
花色:青、白、ピンク、紫など

デルフィニウムという名前はギリシャ語の「delphis(イルカ)」が語源。

ツボミには「距(きょ)」と呼ばれる、後ろに飛び出した部分があります。

このツボミの形がイルカのように見えることにちなんでつけられました。

※イカリソウにも距(きょ)がついています
 ↓ ↓ ↓
イカリソウ(碇草)の育て方

和名は、オオヒエンソウ(大飛燕草)。

開花した花の姿がツバメ(燕)に似ていることから名づけられました。

デルフィニウムの育て方

デルフィニウム

秋と春に出回るポット苗を買って育てると簡単です。

日当たり、風通し、水はけのよい場所で育てましょう。

水やり

地植えでは、特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。

肥料

苗を植え付けるときに緩効性化成肥料を元肥として混ぜておきます。

その後、3月になって葉が展開し始めたら、液体肥料や固形肥料などで追肥を施します。

花がら摘み

終わった花は摘み取ります。

大部分の花が終わりかけたころ、花茎を株元で切ると、もう一度、花が咲くことがあります。

病害虫

病気では、うどんこ病や立枯病、害虫ではヨトウムシ、ナメクジなどが発生することがあります。

増やし方

種まきで増やすことが出来ます。

花後、サヤが茶色になったら種をとって乾燥させます。

種まきの時期まで乾燥剤と一緒に密閉容器に入れて冷蔵庫で保管しておきましょう。

夏越し

デルフィニウム
関東以南の暖地では夏越しは非常にむずかしいといわれています。

夏越し中は、水やりを控えめにして、やや乾燥気味に管理します。

鉢植えの場合は、風通しのよい涼しい半日陰に移動させましょう。

地植えの場合は、遮光して、株元にワラなどをしき、地温が上がるのを防ぎます。

冬越し

寒さには非常に強いので防寒対策の必要はありません。

冬になると寒さで地上部はなくなってしまいますが、春になると再び芽が出てきます。

さいごに

デルフィニウムのピンクの花

デルフィニウムの特徴と育て方をまとめました。

個人的には、切り花、特に供花でお馴染みの花です。

・春に苗を植え付ければ開花まではあまり手間がかからない
・寒冷地では多年草として育てることができる
というところに魅力を感じます。

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