袋栽培とは、名前のとおり、鉢やプランターの代わりに丈夫な袋を使って野菜を育てる方法です。
培養土が入った袋をそのまま利用できるのでプランターがなくても苗さえ用意すれば簡単に栽培できます。
庭がなくても手軽に家庭菜園を楽しめるのが嬉しいですね。
袋栽培で野菜を育てる方法について調べたことをまとめました。
培養土の入った袋を使ったミニトマトの栽培記録も書いています。
袋栽培で野菜を育てる方法
袋栽培に向いている野菜
基本的に鉢やプランターで育てることができるものなら大丈夫です。
・トマト、キュウリ、ナス、ピーマンなどの夏野菜
・ダイコン、ゴボウなどの根菜類
・ジャガイモやさつまいもなどのイモ類
その他、ゴーヤーを袋栽培して緑のカーテンにすることもできます。
一般に、植え付けは霜が降りる心配がなくなる5月上旬が適しています。
その前に植え付ける場合は霜よけ・保温に注意が必要です。
手順と方法
培養土の袋を使ってそのまま苗を植え付ける方法を紹介します。
・袋を2~3回地面について土を下側に寄せて安定させる
・袋を切って開いたら切り口を2回ほど折り返しておく
・ハサミなどで排水用の穴をあける(地面から10㎝ほどのところまで10カ所くらい)
・ポット苗を取り出す
・袋の土に苗が入る穴をあけて植え付ける
・支柱を立てて麻ひもなどでゆるく結んで固定しておく
・水やりは袋の下から水が流れ出るまでたっぷりと
植え付け後の管理
日当たりのよい場所に置きます。
袋は熱が伝わりやすいので下にレンガを置く、スノコを敷くなどして暑さ対策をします。
水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
袋栽培のメリット・デメリット
コストがかからない
袋栽培には、培養土の入った袋、米袋、肥料袋、土のう袋などを使います。
新たに鉢や大型プランターを購入する必要がありません。
移動・片づけがラク
野菜栽培に使う鉢やプランターは大型で重いので置き場所を変えようとすると大変です。
その点、袋なら持ち運びも簡単。
収穫後の片付けも手軽にできます。
狭い場所でも育てられる
袋を置くわずかな場所があればベランダや玄関先でも育てられます。
デメリットは袋が倒れやすいこと
強風に耐えられず倒れてしまうことがあります。
また、成長するにつれて茎の重みで袋が倒れることも。
【対策】
・風が当たらない場所に置く
・袋をブロック等で囲む
・プラスチック製の鉢に鉢底石を入れ、その上に袋を入れる
ミニトマト袋栽培記録【2020年】
植え付け/5月
2020年5月2日、ミニトマトの袋栽培を始めました。
使用した苗はカゴメのブランド苗。
14L入りの培養土が入った袋をそのまま使いました。
5月下旬、わき芽が伸びてきたので取り除きました。
植え付け後、気温が低い日が続いたり強風で葉がちぎれてしまうなどアクシデント続出。
5月の生育はあまりよくありません。
実が赤くならない/6月
6月上旬、花が咲き始めました。
6月下旬、実が大きくなってきました。
ところが、いつまで経っても実が緑色のまま。
赤くならないのは「低温」と「日照不足」が原因として考えられるそうです。
たしかに、6月は梅雨で天気が悪い日が多く気温も低めでした。
そんなわけで、ようやく実が色づいてきたのは7月中旬になってから。
調べてみた結果、
実が大きくなってから色づくまでには20日~30日ほどかかることが分かりました。
意外と時間がかかるものですね。
5月に苗を植えた場合、6月下旬に赤くならないというのはよくあることだそうです。
収穫/7~9月
7月下旬に8個、収穫できました。
食べてみると甘くてビックリ。さすがカゴメのブランド苗です。
8月に入り、次の実が色づいてきました。
栽培終了/10月
10月6日、栽培終了、片付けました。
8~9月の2ヶ月間で収穫できた数は70個。
だんだん、実が小さくなってきたのは肥料の与え方が影響しているのかもしれません。
さいごに
数年前にミニトマトを地植えで育てたことがありますが収穫量はほんのわずか。
袋栽培という育て方を知り、もう一度育ててみたくなったので調べたことをまとめてみました。
【追記】
2020年6月28日放送のTBS「がっちりマンデー」を見て甘くておいしいミニトマトを作るには「土」がポイントだということを改めて実感しました。
番組では、ビニール袋でトマトを育て普通に作っている農家さんに比べ売上げ2倍という「キノシタファーム」さんを紹介。
ここで作られているミニトマトは糖度8以上と、とても甘いのが特徴。
甘さの秘密は、袋栽培とミニトマト専用培土にあるようです。
実は、専用培養土を使ってみたくてホームセンターに行ったのですが販売されていませんでした。
次回、袋栽培にチャレンジするときは専用培養土を使ってみようと思っています。