フウセンカズラは風船のような実とハート形の種が可愛いつる性植物です。
緑のカーテンに使われる植物としても人気がありますね。
この記事では、フウセンカズラの種まき時期・方法など育て方のコツを紹介します。
フウセンカズラの特徴
北アメリカ南部が原産地、ムクロジ科のつる性一年草です。
巻きひげを持ち、フェンスなどに絡みつきながら、ぐんぐん茂って大きくなります。
夏には白色の小花を咲かせ、その後、紙風船のように膨らんだ袋状の果実をつけます。
繊細な草姿と、風に揺れる果実は見た目にも涼しげです。
プランターに支柱を立てて育てたり、鉢植えであんどん仕立てにします。
ネットに絡ませて、緑のカーテンを作れば、7月から9月中旬まで楽しめます。
フウセンカズラの育て方
種まきから育てる方法と、苗を購入して育てる方法があります。
種まき
発芽に適した気温は20℃~25℃と高めです。
種を蒔くのに適した時期は、4月下旬から5月。ヤエザクラが咲くころを目安にするとよいでしょう。
気温が低いと発芽しないので適期にまくのがポイントです。
フウセンカズラの種は硬実種子といって種皮が硬く吸水しにくい特徴があります。アサガオと同じタイプですね。
⇒ アサガオ(朝顔)栽培のトラブルまとめ【芽が出ない・花が咲かない】
種を一晩水につけておくか、種皮に傷をつけてからまくと発芽しやすくなります。
プランターや鉢に直まきするか、ポリポットにまいて育てます。
種をまいた後は、土が乾かないように水をあげましょう。
発芽までの期間は約一週間です。
ポリポットにまいたものは、本葉4~5枚になったら、植え替えします。
苗の間隔は20~30cmが目安です。
できるだけ深いプランターや鉢に植え付けます。
フウセンカズラは気温が高くなってくると、ぐんぐんと成長します。
つるの伸びが速いので支柱やネットは早めに用意しておきましょう。
日常の管理
日当たりのよい場所で育てます。
土が乾き始めたらたっぷりと水やりをします。
元肥として、緩効性化成肥料を土壌に混ぜておきます。
本葉が出てきたら、リン酸分とカリ分が多めの緩効性肥料を置き肥するか、液体肥料を定期的に施します。
特に、心配する病気・病害虫はありません。
フウセンカズラの種を採取しよう
フウセンカズラの実の形はホオズキに似ていますが、ホオズキに比べて皮は非常に薄いです。
熟してくると皮は緑色から茶色になり種が採取できます。
種の色は黒で、白いハート模様がついているのが特徴です。
とても可愛らしいですよ。
この種を保存しておけば、翌年、フウセンカズラを育てることができます。
さいごに
ユニークな見た目の実と可愛い種をつけるフウセンカズラ。
種を水につけたり支柱を立てるなどアサガオと同じような育て方なので初めての人でも育てやすいと思います。
今年の夏は、風に揺られるフウセンカズラを眺めて涼んでみるのもよいかもしれませんね。
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