ゴーヤーはイボイボした姿と独特の苦みが特徴の沖縄の伝統野菜です。
緑のカーテンとしても人気がある植物ですね。
ゴーヤーをプランターで栽培する方法と実を収穫するタイミング、緑のカーテンの管理ポイントについてまとめました。
栽培記録も紹介します。
ゴーヤーの特徴
ゴーヤーは、熱帯アジア原産、ウリ科のツル性1年草。
これは沖縄県で使われている呼び名で、和名は「ツルレイシ」または「ニガウリ(苦瓜)」といいます。
ニガウリという名前は熟す前の実には独特の苦味があることと形がウリに似ていることから名づけられました。
開花期は7~9月。黄色の花を咲かせ受粉すると実をつけます。
栄養素
濃い緑色をしていますがカロテン量は少なく淡色野菜の仲間です。
ビタミンCやカリウム、食物繊維も含まれています。
ゴーヤーに含まれるビタミンCは加熱してもほとんど壊れず残っているのが特徴です。
独特の苦味は果皮に含まれる「モモルデシン」という成分によるもの。
モモルデシンには胃液の分泌を促して食欲不振を解消する働きがあり疲労回復効果が期待できます。
ゴーヤーの育て方
種からも育てられますが、苗を購入して植え付けると簡単です。
ここでは、緑のカーテン用にプランター栽培する方法を紹介します。
プランターの大きさは、大型サイズ(60㎝~)か大型の深底(30㎝以上)タイプが適しています。
苗の植え付け間隔は40㎝以上。大型サイズのプランターを使えば2株まで植えることが可能です。
用土は、市販の野菜の土を利用すると簡単です。
苗を植え付けたら、早めに支柱を立ててネットを張り、からませて育てます。
本葉6~7枚のころ、親づるの先端を切ります(摘芯)。
すると、わき芽(子づる)が3~4本出てきます。
このわき芽をネットに誘引し、横へ伸ばしていくとよいでしょう。
すき間なく葉で面を埋めるようにツルを配置するのがポイントです。
ところどころ、ひもで結び留めてもよいでしょう。
肥料
最初に摘芯した時に化成肥料を与えます。
それ以降は、2週間に1回を目安に追肥します。
ゴーヤーの収穫時期
7月上旬ころから雌花がたくさんつき始め、8月になると実がつくようになります。
開花後20日前後の若い果実を収穫しましょう。
収穫が遅れると、ゴーヤーは黄色くなって種ができてしまいます。
こうなると実がやわらかくなるうえに苦みもなくなり食用には向きません。
収穫時期を逃さないようにしましょう。
成長し過ぎた実をつけたままにしておくと株が弱まってしまいます。
草勢が弱まった時は、一度すべての実を早取りするとよいでしょう。
株を休ませれば再び大きな実をつけるようになります。
ゴーヤーで緑のカーテン!管理ポイントは?
葉にしっかり日光を当てる
夏場はプランターに直射日光が当たらないようにしましょう。
必要以上に乾燥したり暑さで根が傷んだりするのを防ぐことができます。
肥料切れさせない
1~2週に1回、液体肥料などを定期的に与えましょう。
水やりはしっかりと
プランターで育てている場合、土の表面が乾いたら水を与えます。
盛夏は朝晩の水やりが必要です。
病害虫対策
病気では、青枯れ病・うどん粉病・苗立枯病・モザイク病が発生することがあります。
害虫では、ハダニ類・ハムシ・センチュウ類などが発生することがあります。
比較的、病害虫には強いのであまり心配は必要ありません。
台風に注意
強風や強雨で支柱が倒れたり折れたりすることがあります。
ネットを取り外せるように設置しておくと便利です。
栽培記録/ゴーヤーの種が発芽しない原因
2021年の栽培記録を備忘録として書いておきます。
発芽しない原因
5月下旬、種をもらったのでビニールポットに種まきしました。
しかし、1ヶ月経っても発芽しません。考えられる原因は次のとおり。
発芽に適した気温は25℃~30℃といわれています。
寒冷地では4月下旬~5月上旬。
充分に地温が上がってから種をまくのがポイント。
【種の先端を切っていない】
皮が硬いため、発芽するまでに時間がかかります。
発芽しやすくなるように種の先端を少し切るとよいそうです。
ただし、切りすぎると発芽しない場合があるので注意が必要。
後で知ったことですが、ポットを保温するためにビニール温室で管理するのがよいそうです。
6月に種まきをやり直し
6月18日、前回つかった残りの種を庭に直まきました。
7月1日にひとつ発芽。1週間後、もうひとつ。種は10個あったので発芽率20%。
直まきの場合はホットキャップで保温するとよいそうです。
生育状況
発芽から6日目。
発芽から約1ヶ月後。
市販の培養土が入った袋に植え替え。
植え替えから1週間後。
植え替えから1ヶ月後。8月19日現在でこの状態。
緑のカーテンにしようと思ったらもっと早い時期に苗を購入して植え付ける必要があります。
開花と結実
8月下旬、花が咲き始めました。
実ができています。
9月上旬、日中の最高気温は25℃前後。最低気温は15℃前後。
ゴーヤーの草丈は1m程度。黄色になった葉が増えてきました。
まだ、花が咲きツボミもついています。
生育適温20~30℃なので、これ以上大きくならないと思います。
そろそろ栽培も終了です。
さいごに
この記事ではゴーヤーの特徴と栽培方法について調べたことをまとめました。
沖縄を代表する野菜なので東北地方では育てられないと思っていました。
しかし、夏場は30℃以上を超える日も多いので大丈夫そうですね。
緑のカーテンにすれば暑さ対策と実の収穫ができるので一石二鳥。
病害虫にも強いそうですから一度は栽培してみたいと思っていたのですが…。
実際に育ててみたら思うようにはいきませんでしたね。
原因は種まき時期が遅かったことだと考えています。
ビニール温室やホットキャップを使い保温することが大きく育てるポイントかもしれません。
病気や害虫の発生はなく育てやすいことは分かったので、機会があれば、もう一度、育ててみたいです。