ヘチマたわしや化粧水などでお馴染みのヘチマは昔から育てられてきた親しみの深い植物のひとつですね。
最近では、グリーンカーテン向きの植物として再注目されています。
今回は、ヘチマの基本的な育て方、グリーンカーテンにするときの摘芯時期、収穫時期の目安を紹介します。
ヘチマの特徴
ヘチマは、熱帯アジア原産、ウリ科の1年草です。
つる性で、巻きひげで他のものに絡みつきながら生長します。
丈夫で成長力も旺盛、暑さや日差しに強く、昔から夏の日よけとして家庭の軒先で栽培されてきました。
開花時期は植え付け時期によりますが早いと7月から10月初旬までと長いです。
暑い夏の時期に黄色の大きな花を咲かせます。
雌雄同株なので実がつきやすいのが特徴です。
ヘチマの育て方
日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。
生育適温は25~30℃です。
種からでも育てられますが気温が低いとなかなか発芽しません。
気温が25℃を超えると数日で発芽するといわれています。
5月に入って霜の心配がなくなってから種まきをするとよいでしょう。
一般的には、ホームセンターや園芸店で販売される苗を購入して育てます。
苗をポットから出したら土を崩さないようにしてそのまま植え付けましょう。
苗は、鉢植えなら9号以上の大きい鉢に1つ、幅60cmくらいのプランターなら2つを目安にします。
用土は、市販の野菜用培養土を使います。
支柱とネットは早めに設置しておきましょう。
水やり
水やりは、土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
生育が旺盛な植物なので肥料は定期的に与えます。
植え付けてから2週間後に最初の追肥を与え、その後は2週間おきに追肥しましょう。
病害虫
病害虫は特にありません。
ただ、風通しが悪かったりすると、うどん粉が発生することがあります。
葉に白い粉のようなものが出ていたら、早めに摘み取りましょう。
ヘチマの摘芯時期・方法は?【グリーンカーテンの場合】
グリーンカーテンとして育てる場合は、本葉が5~6枚でるようになったら摘芯しましょう。
中心の茎、その頂点を摘みます。
摘芯を行うことで、子づるが増えます。
子づるを更にまた摘芯すると孫づるも増え、結果的にカーテンも広がっていきます。
摘芯をしないと上にばかり伸びて横にツルが広がりません。
葉の密度が薄くなりスカスカのグリーンカーテンができるので注意してください。
つるはネットにひっかけるだけで絡まって上へと生長していきます。
きれいに整えたい場合は麻紐などで、ゆるく結んでください。
ヘチマの利用方法別、収穫時期
グリーンカーテン以外にヘチマの利用方法は3つあります。
食用
開花後8~10日の若い果実を長さ20~30cmで収穫、炒め物や汁物の実などに使います。
たわし
開花から40~50日後、長さ50~60cmと大きく育った果実を収穫します。
たわしの作り方は次の3つあります。
・自然に枯れるまで待つ
・水につけて腐らせる
・ゆでる
一番かんたんなのは自然に枯れるのを待つ方法。
次に、ゆでる方法です。5~10cm程度に切って鍋でゆで、冷めたら皮と種を取り乾かせば出来上がります。
腐らせる方法は「とても臭い」ので試さないほうがよいと思います。
ヘチマ水
生育旺盛な8月中旬~9月中旬に、地際から50cmぐらいのところで茎を斜めに切ります。
根から吸い上げられてくる樹液を瓶などにとります。
さいごに
ヘチマは丈夫で育てやすいことからグリーンカーテンとして再注目されている植物です。
大き目の鉢やプランターに植え付けて水を十分やれば放任しててもそれなりに育ってくれるとか。
初心者でも育てやすいのが嬉しいですね。
ヘチマといえば、タワシやヘチマ水として利用するのが主な使い道だったように思います。
今回、調べてみてヘチマは食べられることをはじめて知りました。
沖縄ではヘチマはナーベラと呼ばれゴーヤと並んで夏の代表的な野菜のひとつだそうです。
食用にもなると思うと育てる楽しみも倍増、モチベーションもあがるというもの。
グリーンカーテンの植物選びに迷っていたのですが、ヘチマが第一候補となりそうです。