カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)の特徴と育て方

カシワバアジサイの花

カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)は円錐形の花房をつけるのが特徴の樹木です。

特徴と育て方について調べたことをまとめました。

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カシワバアジサイの特徴

カシワバアジサイ

カシワバアジサイは、北アメリカ東部原産、アジサイ科(ユキノシタ科)の落葉低木。

樹高:1~2m
開花期:5月中旬~7月
花色:白

カシワバアジサイの葉
名前は、葉の形がカシワの葉に似ていることが由来になっています。

装飾花の花が集まって円錐状に咲き、花の長さは30㎝前後にもなります。

花は長い期間たのしむことができるほか、秋になると紅葉も楽しめます。

寒さに強いので寒冷地でも屋外で冬越しできます。

一重咲きのスノークイーン、八重咲きのスノーフレークなどの品種があります。

カシワバアジサイの育て方

カシワバアジサイの花

半日陰~日なたを好みます。

日陰でも育ちますが花つきが悪くなります。

また、日なたでは良く育ちますが、乾燥と葉焼けに気をつける必要があります。

湿り気のある半日陰で育てるのがおすすめです。

大きく育つので鉢植えより地植えが適しています。

鉢植えにするなら大きめの鉢に植え付けるとよいでしょう。

植え付けの適期は3~4月と10~11月です。

地植えの場合、植え付ける場所に腐葉土や緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

鉢植えの場合、赤玉土7・腐葉土3の割合で混ぜた土に緩効性化成肥料を混ぜ込んで土を作ります。

水やり

地植えの場合、特に必要ありません。

鉢植えの場合、土の表面が乾いて来たらたっぷりと水を与えましょう。

乾燥に弱く、水が不足してくると葉が枯れてきます。

夏場は水切れしないよう特に注意が必要です。

肥料

緩効性化成肥料を1年に2回与えます。
・落葉期の1月上旬~2月下旬に寒肥
・開花後の6月下旬~8月中旬にお礼肥

病害虫

うどんこ病やハダニが発生することがあります。

植え替え

地植えの場合は、植え替えの必要はありません。

鉢植えの場合は、2年に1回を目安に行います。

根についた土を軽く崩して、一回り大きな鉢に植え替えます。

増やし方

挿し木で増やします。適期は6月上旬~7月下旬。

・その年に伸びた枝を2~3節で切り取ります。
・穂先と1節目の葉を残して余分な芽や葉は取り除きます。
・節の下1cmのところをカッターなどで斜めに切ります。
・水をいれたコップなどの容器に入れて水揚げします。
・鉢や育苗箱に小粒の赤玉土か挿し木用土を入れ、2~3cmほどの深さにさします。
・日陰に置いて乾燥させないように管理します。

カシワバアジサイの剪定時期と方法

カシワバアジサイ

翌年も花を咲かせるには剪定時期がポイントです。

花後の剪定

カシワバアジサイは普通のアジサイと同じ旧枝咲きのアジサイです。

翌年も花を楽しむためには、花後のなるべく早い時期に剪定を行いましょう

花を長く楽しんでから切ると翌年の花は期待できません。

剪定時期についてはこちらの記事でも書きました。
↓ ↓ ↓
アジサイの花が咲かない原因は?翌年も花を咲かせるために知っておきたい剪定時期と方法!

樹形を整える強剪定

苗木を植え付けた後、放っておくと、茎は枝分かれしないで1本だけ伸び、太い幹のようになります。

そのままでは、葉の大きさに対してバランスが悪くなってしまいます。

そこで、植え付けた年に樹形を整えるための強剪定を行います。

適期は落葉期の11月~3月頃。

葉が落ちた後、すべての枝を根元から20㎝程度の高さで芽を残してバッサリと切り落とします。

翌年に根元からたくさんの枝が出て美しい樹形に仕上がります。

一度、樹形が整ったら、それ以降は花後の剪定を行うだけで充分です。

短く切ってしまうと花芽も一緒に切ってしまうことになるので翌年の花は咲きません。

さいごに

カシワバアジサイ

カシワバアジサイの特徴と育て方について書きました。

・花房はピラミッド形
・切れ込みの入った葉
・秋に紅葉が楽しめる

北海道でも屋外で冬越し可能というのは寒冷地に住んでいる私にとっては魅力的。

ただ、旧枝咲きのアジサイは剪定時期に悩みます。

過去に花芽を切ってしまう失敗を何度もしてきました。

調べてみると、カシワバアジサイの場合、枯れ枝や混みあった枝を取り除く以外の剪定は行わなくてもかまわないという記事を見つけました。

すでに大きく育って多数の枝が伸びている状態なら、株の半分だけ枝を切らないで残し、2年がかりで剪定する方法もあるのだとか。

この方法なら、毎年、花が見られますね。

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