キンセンカ(カレンデュラ)の特徴と育て方

キンセンカのオレンジの花

キンセンカ(カレンデュラ)は鮮やかなビタミンカラーの花を咲かせる植物です。

日本では古くから仏花として使われることが多いお馴染みの花。

特徴と育て方について調べたことをまとめました。

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キンセンカの特徴

花壇のキンセンカ

キンセンカは地中海沿岸原産、キク科の1年草、または多年草です。

草丈:10~60cm
開花期:12~5月
花色:黄色、オレンジ
別名:カレンジュラ、ポットマリーゴールド

漢字では「金盞花」。「盞」には「杯」という意味があります。

キンセンカの花
花が黄金色の盞(さかずき)のような形をしていることから名付けられました。

※花は日の光を浴びて咲きはじめ、夜になると閉じる性質があります。

キンセンカの仲間は15~20種ほどが分布しています。

一般に栽培されているのはトウキンセンカ(唐金盞花/カレンデュラ・オフィシナリス種)。

中国からきた金盞花(きんせんか)という意味です。

ホンキンセンカ(カレンデュラ・アルベンシス種)は冬から春の定番植物として昔から親しまれてきました。

冬の寒い時期に次々に花を咲かせることから「冬知らず」の名前で販売されています。

キンセンカのツボミ
【ハーブとしての効果・効能】
日本では観賞用として栽培されていますがヨーロッパでは古くからハーブとして利用されてきました。

ハーブとして利用される場合は「カレンデュラ」「ポットマリーゴールド」と呼ばれることもあります。

また、カレンデュラオイルといって有効成分を溶け出させた精油配合のスキンケア用品やハーブティなどさまざまな用途に使われています。

花は食用花(エディブルフラワー)として料理やサラダの彩りとして使われることも増えているようです。

キンセンカの育て方

地植えのキンセンカ

日当たり、風通し、水はけの良い場所が適しています。

苗の植え付け適期は10~12月です。

酸性土壌を嫌います。地植えの場合は、あらかじめ苦土石灰を混ぜ込んで、土壌を中和しておきましょう。

さらに元肥として、堆肥や緩効性化成肥料を混ぜ込んでおきます。

植え付ける時の間隔は20~30㎝です。

鉢植えの場合は市販の草花用培養土を使うと簡単です。

65㎝プランターなら4~5株を植え付けます。

種まき

キンセンカのポット苗
種まきから育てることもできます。

9月から10月が適期ですが、寒冷地では春にまきます。

発芽の適温は20℃ぐらい。5~10日で発芽します。

ポットまたは育苗箱などに種をまき、本葉が4~5枚ぐらいになったら花壇や鉢に植えつけます。

水やり

地植えの場合は、特に必要ありません。

鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

地植えの場合は、植え付ける時に堆肥と緩効性肥料を元肥として土に混ぜ込んでおきます。

追肥の必要はありません。

鉢植えの場合は、元肥のほか、液体肥料を追肥として10~4月までの間、月に1回くらい与えます。

病害虫

うどんこ病やアブラムシが発生することがあります。

発生した場合は薬剤で対処します。

病気は、日あたり、風通し、水はけをよくして予防に努めましょう。

さいごに

花壇のキンセンカ

キンセンカの特徴と育て方について書きました。

青森に住んでいる私には夏のお墓参りに使われる花というイメージがあります。

実際のところ、寒冷地では春に種をまくと夏に花を咲かせます。

一般には寒い時期に花を咲かせる植物と知って意外な気がしました。

同じ植物でも寒冷地、温暖地といった気候の違いによって開花時期が違うというのは面白いですね。

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