梅雨時に花を咲かせるクチナシは、良い香りが魅力ですね。
白い花びらは傷つきやすく風雨にさらされてしまうとすぐに茶色に変色してしまいます。
鉢植えなら置き場所を変えられるので香りも花もたっぷり楽しめますよ。
クチナシの特徴と品種、鉢植え栽培の注意点など育て方のポイントを紹介します。
クチナシの特徴と品種
クチナシはアカネ科の常緑低木です。
梅雨どきの6~7月に白い花を咲かせ秋には橙赤色の果実をつけます。
果実を砕いて煮出すと黄色になることから古くから着色料として使われてきました。
漢方では山梔子(さんしし)として用いられています。
実が熟しても裂けない ⇒ 口が開かないことが名前の由来といわれています。
良い香りがするクチナシは、ジンチョウゲ、キンモクセイと並んで三大香木として親しまれています。
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クチナシの品種
八重の花を咲かせ一重咲きより香りが強いです。
樹高は2m位まで生長します。
洋風・和風どちらに庭にもあいます。
公園や街路樹にもよく使われている丈夫な木です。
花が小さい品種。
梅雨の時期に花が咲き11~12月ごろに実がなります。
玉作りや生垣、グランドカバーなどに利用されます。
葉と花が丸みを帯びるのが特徴。
花は白色の一重。春と秋に花が咲く二季咲きです。
春に咲いた花の後には秋頃に実がつきます。
秋の花の後には実はつきません。
一般的なクチナシよりもコンパクトで鉢植えにもおすすめです。
クチナシの育て方・鉢植え栽培のコツ
日当たりのよい場所で育てましょう。
日陰でも育ちますが、花つきが悪くなります。
ただし、強い西日が当たる場所は避けましょう。
水やり
土が乾いたらたっぷりと与えます。
水切れを起こすと葉焼けしたり花が咲かずに落ちたりすることがあります。
肥料
花が咲き終わったあと、お礼肥として油かすなど緩効性化成肥料を株元に置き肥します。
植え替え
2~3年に1回の目安で行います。適期は4月中旬~5月上旬。
鉢から株を抜き、土を落として根をほぐします。
根を1/3くらい切り詰めましょう。
用土は、通気性と保湿性に優れた土が適します。
増やし方
挿し木で増やすことができます。適期は6月から7月。
今年伸びた枝を10cmくらいに切り、下葉を取って挿し穂を作ります。
鹿沼土に挿し、根が出たら植え替えます。
病害虫
病気としては、褐色円星病、さび病、裏黒点円星病、すす病などが発生することがあります。
害虫では、オオスカシバ、カイガラムシ、アブラムシなどが発生することがあります。
特に注意が必要なのは、クチナシを食草とするオオスカシバの幼虫です。
5~6月に発生しやすいので、殺虫剤を散布します。
剪定時期と方法
適期は花が咲き終わった直後です。
クチナシの花芽は新しく伸びた枝の先端にできます。
秋に剪定を強く行うと花芽を切ってしまう恐れがあるので注意しましょう。
混んだ部分を間引くように剪定します。
クチナシの鉢植え栽培まとめと栽培記録
・直射日光と乾燥が苦手
・夏の水切れに注意
・花後にすぐ刈り込む
この2つに注意して育てれば、クチナシをより楽しむことができると思います。
花の色は、開花してすぐの純白から、時間がたつにつれ薄いクリーム色へと変化します。
鉢植えにして花の色の変化と香りを楽しみましょう。
栽培記録
過去にクチナシを鉢植えで育てていました。
といっても、私が庭仕事全般をまかされるようになる以前の話。
鉢植えの世話も家族がしていたので白い花と良い香りがしたという記憶しかありません。
クチナシは寒さが苦手。青森県では鉢植えにして室内で冬越しする必要があります。
いつの間にか姿を消していたところをみると寒さで枯れてしまったのかも…。
なんとも、あいまいな記憶です。
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