ネリネ(ダイヤモンドリリー)の特徴と育て方【栽培記録2020~2021】

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の花

ネリネ(ダイヤモンドリリー)はキラキラと輝く花びらを持ちヒガンバナに似た花を咲かせる植物です。

春植えネリネの代表的な品種「ボーデニー」の育て方と花が咲かない原因について調べたことをまとめました。

栽培記録も紹介します。

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ネリネ(ダイヤモンドリリー)の特徴と主な種類

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の花

ネリネは南アフリカ原産、ヒガンバナ科の球根植物。

主な種類は3つ。それぞれ生育期が異なります。
・サルニエンシス種:冬に成長
・ボーデニー種:夏に成長
・ウンデュラータ種:常緑(半休眠)

一般に多く出回っているのは秋植えタイプのサルニエンシス種です。

サルニエンシス種

秋植え(夏植え)球根
植え付け時期:8~9月
開花期:10~12月
草丈:30~50cm

多くの園芸品種を生み出した原種。

日が当たると花びらがキラキラと輝くのが特徴。

サルニエンシスを元に改良された花びらがより輝く園芸品種群は「ダイヤモンドリリー」と呼ばれます。

【生育サイクル】
・開花中は茎だけの状態
・花が終わってから葉を伸ばす
・5月ころに葉が枯れて夏は休眠する
※寒さに弱いので霜に当たらないよう注意が必要。

ボーデニー種

春植え球根
植え付け時期:3~5月
開花期:11~12月
草丈:50~60cm

春植えネリネの代表的な品種。

【生育サイクル】
・春に植え付け
・夏に成長
・晩秋から冬に花を咲かせたあと葉が枯れる
※寒さには比較的強いので温暖地では軒下で冬越しできます。

ウンデュラータ種

春植え球根
秋~冬に開花

別名、クリスパとも呼ばれます。
比較的寒さに強く丈夫な品種で温暖地では戸外で冬越しが可能。

ネリネとリコリスの違い

ネリネは同じヒガンバナ科のリコリスと姿が似ています。

しかし、ネリネはネリネ属、リコリスはリコリス属と別属の植物で次のような違いがあります。

ネリネ

温暖で夏の降水量がごく少ない乾燥地域に自生しています。

生育期には日が当たる場所、休眠期には雨が当たらない場所で管理。

湿った状態が続くと球根が腐るので地植えには向きません。

鉢植えにするのが一般的です。

リコリス

原産地は、日本、中国大陸、ミャンマー。

冬はマイナス以下の気温で霜が降り雨量が比較的多い所に自生しています。

半日陰でも育ち、休眠期に雨が当たっても大丈夫。

地植えでも鉢植えでも育てることができます。

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ネリネ ボーデニー(春植え)の育て方

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の花

日当たりのよい場所で育てましょう。

梅雨入り後は軒下など雨があたらない風通しがよく涼しい半日陰で管理します。

植え付け

適期は3月下旬~4月中旬。

過湿を嫌うので水はけのよい用土に植え付けます。

用土は
・小粒の赤玉土だけ
・赤玉土に砂を2割程度混ぜる
・赤玉土7、腐葉土2、砂1の割合
などで配合したものを使います。

鉢は、直径9cmの鉢(3号鉢)に1球が目安。5号鉢なら3球程度。

根腐れを防ぐため深鉢に植え付けるのは避けましょう。浅めの鉢に植え付けるのは大丈夫です。

球根の約1/3が埋まる程度に浅めに植え付けます。

植え付け後、すぐに水やりすると鉢の中が過湿になり球根にカビが生えて腐ることがあります。

水をやらない代わりに湿らせた土を使って球根を植えるようにしましょう。

植え付け後は半日陰に置き、球根から葉が出てきたら日当たりのよい場所に移します。

水やり

鉢土が乾いたら水をやるようにします。

水をやりすぎると球根が腐ってしまうので乾燥気味に管理します。

肥料

やせ地に育つ植物なので、肥料は必要ありません。

与える場合は、植え付ける時に少量の緩効性肥料を混ぜ込む程度でよいです。

病害虫

病害虫に対して非常に強いといわれています。

特に気にする必要はありません。

水のやりすぎによる球根の腐敗には気をつけましょう。

花後の管理

花が終わったら葉が枯れてきます。

掘り上げず鉢に植えたまま雨の当たらない暖かいところで冬越しさせましょう。

温暖地では軒下で大丈夫です。

植え替え

3~4年すると、まわりに小さな球根ができます。

4~5月頃に掘り上げたら球根を分けて新しい鉢にすぐに植え付けます。

ネリネ ボーデニー栽培記録2020~2021

ネリネ球根ラベル
ネリネの球根

ホームセンターで球根が販売されているのを見つけて購入しました。秋の開花が楽しみです。

2020年4月25日、鉢に植え付け。

用土はラベルに書かれているとおり市販の培養土を使用しました。

ネリネの発芽
発芽を確認(5月28日)

6月のネリネ
約2週間後(6月10日)

7月のネリネ
約1ヶ月後(7月13日)

ネリネの葉が枯れてきた
9月2日撮影。8月に入ってから葉がいくつか枯れてしまいました。

11月のネリネ
11月3日撮影。開花期を迎えたはずなのにツボミができません。

その後、まるっきり変化なし。

最低気温が10℃を下回るようになったので室内に取り込みました。

3月のネリネ
2021年3月。春になっても葉が出てきません。

ネリネの球根
2021年4月。鉢から掘り起こしてみました。

根が長く伸びています。球根が腐っているのでは?と思ったのですが異常はみられませんでした。

花が咲かない原因は?

ネットで考えられる原因を探してみました。以下に列挙します。

・性質上、植えた年に咲かない場合がある

・大きな球根を植えないと開花しない

・一般的な品種で球根の大きさが50gほどの大きさにならないと花が咲かない

・鉢に球根がぎっしりと詰まった状態を好むので、やや窮屈な鉢で育てるのが開花のコツ

・3~4年は植えっぱなしにした方がよく開花する

・大きな鉢に植えると栄養成長が盛んになり葉は茂るけれども花が咲かなくなる

個人的には「鉢が大きかった」ことが原因かもしれないと思っています。

6号サイズの深鉢に植え付けていたのですが「鉢が大きすぎる」「深い」。

ダブルで間違っていたわけです。

ネリネ植えなおし
2021年4月。掘り起こした球根を3号のポリポットに植えなおしました。用土は小粒の赤玉土と腐葉土(6:4)を使用。

葉が枯れてきたネリネ
昨年と同じように春に葉が伸びてきましたが、7月上旬、黄色になって枯れてきました。

さいごに

ネリネ(ダイヤモンドリリー)の花

春植え球根「ボーデニー」の育て方と栽培記録、花が咲かない原因をまとめました。

ラベルの「放植」「宝石のように輝きます」の文字につられて球根を購入したのですが。

結局、植え付けた年も翌年も開花せず。残念な結果となりました。

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