ヒマワリ(向日葵)といえば夏を代表する花のひとつ。
背丈以上に伸びるイメージが強いですが最近では草丈が低い品種も増えています。
特徴と育て方、同じ品種のヒマワリの高さを変えて花を咲かせる方法を調べてみました。
ミニひまわり「小夏」の栽培記録も紹介します。
ヒマワリの特徴
ヒマワリはキク科の1年草、北アメリカが原産地。
草丈:20cm~3m程度
開花時期:7~9月
花色:黄色、オレンジ色、チョコレート色、白色、グラデーションなど
花形:小輪~大輪、一重咲き、八重咲き
「モネのひまわり」はレモンイエローの八重咲き品種。
【花の仕組み】
花びらと見えているのは、それぞれが1つの花。
小さな花がたくさん集まって、ひとつの大きな花の形を作っています。
このように複数の花びらが集まった構造は頭状花序(とうじょうかじょ)と呼ばれています。
外側の黄色い花びらの部分は「舌状花」と呼ばれ、雄しべはありません。
虫をおびき寄せる役目をしています。
中心部の花びらがない黒っぽい部分もひとつひとつが「筒状花」と呼ばれる花です。
「筒状花」は、雄しべと雌しべの両方を持つため、種が出来ます。
ヒマワリの仲間であるタンポポも同じ構造をしています。
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ヒマワリの育て方
種まきの適期は4月下旬から5月頃。
発芽適温は20~25度くらいです。
種まき用の土を入れたポットに蒔いて本葉が5~6枚になるまで育てた後に定植、または、直に庭植えにします。
植え付けは、日当たり、通風の良い場所を選びましょう。
鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷり水やりします。
植えた場所が充分に肥えた土であれば特に肥料を与える必要はありません。
葉色が悪くなるなど肥料不足が見られる場合は、液体肥料を与えましょう。
鉢植えの場合は、2週間に1回程度の割合で液体肥料を与えます。
ヒマワリの草丈を低く抑えて花を咲かせる方法
草丈が高くなる品種でも低い状態で花を咲かせる方法について調べてみました。
・遅い時期に種をまく
・摘芯をする
遅い時期に種をまく
種をまく時期が早いほど大きく成長するので時期を変えることで草丈を調節できるようです。
・種まきの適期が5月下旬の品種を6月にまくと低く咲く
・小さい鉢に植えると根を思い切り張れないので大きく育たない
といわれています。
使いきれずにあまった種。
遅い時期にまいたら高さを変えて花を咲かせることができるというわけですね。
試してみたいと思っています。
摘芯をする
本葉が5~6枚の時に芽先を摘むことで、ある程度は草丈を抑えることができます。
わき芽が出てくるので花数が多くなる半面、花の大きさは小さくなります。
まっすぐに伸びた茎の先に大輪の花を咲かせたい場合は摘芯を繰り返してはいけません。
草丈が低い品種を選ぶ
「小夏」「グッドスマイル」などコンパクトタイプの品種を選べば手間がかかりません。
土や種がセットになった商品もあります。
ミニひまわり「小夏」の栽培記録/2021年
栽培地:東北地方北部
種は発芽したときに病気にならないように薬剤(殺菌剤)で処理されています。
薬自体に色はついていませんが誤食を防ぐために着色してあるのだそうです。
4月20日:種まき。ポリポットに3粒ずつ。
種の袋には葉桜の頃が適期とあります。
地元ではソメイヨシノが満開なので時期的には早め。
ただ、晴れの日が続く予報なので袋に入っていた半分だけ種まきすることに。
5月6日:芽が出はじめる。
発芽まで2週間以上かかったのは気温が低めだったのが理由でしょう。
発芽適温(20~25度)になるまで種まきするのを待つというのは大事だなと改めて実感。
芽が出ない種が3つほどありました。
5月27日:花壇と鉢に植え付け
6月15日:草丈は15cm程度。アブラムシが葉裏についたので薬剤をスプレー
6月29日:咲き始める
7月6日:最初に咲いた花の下から脇芽がどんどん伸びて葉が広がり花が見えなくなる
赤いマルが最初に咲いた花
青いマルが脇芽からのびた茎についたツボミ
咲き始めてから2週間後。
放っておいたので虫食い葉が目立つ。定期的に薬剤スプレーの必要がありそう。
さいごに
ヒマワリの特徴と育て方、草丈を低くして花を咲かせる方法について書きました。
「人の身長よりも高く生長して夏に大きな黄色の花を咲かせる」
そんなイメージが強いのは小学生の時に育てた経験からくるのかもしれません。
夏の切り花は長持ちしないのが悩みのタネ。
長持ちさせるコツについて調べてみました。
まず、花瓶に飾る前に水に茎をつけたまま茎の下から2cmのところを切りましょう。
茎を水につけて切るのは空気が入らないようにするためです。
・水は毎日とりかえる
・花瓶の底や周りについたヌルヌルもキレイに洗う
こまめに水をかえることができない場合は延命剤を使ってみるとよいかもしれません。
花瓶を置く場所も大切です。
日が当たる場所や日中気温が上がってしまう部屋では長持ちしません。
クーラーの風が直接当たる場所も避けたほうがよいそうです。