美しい花を楽しむために庭木を育てているのに咲いてくれないと心配になりますね。
花が咲かない理由について調べたことをまとめました。
庭木の花が咲かない3つの理由と対処法
一般に苗木や生育年数が短い木は花が咲きにくいことが多いです。
大きく育っているのに咲かない場合
・剪定で花芽を落としてしまった
・日照時間が少ない
・肥料が不足している
この3つが理由として考えられます。
剪定で花芽を落としてしまった
・今年新しく伸びた枝に花芽ができ、今年中に花を咲かせる
誤った時期に剪定すると花芽を落としてしまい咲きません。
また、枝のどこに花芽ができるのかも知っておく必要があります。
花芽のできる位置は「頂芽」または「側芽」のどちらか、あるいは両方の3通り。
側芽(そくが)⇒ 脇芽(わきめ)のこと。葉のわきにつくものは腋芽(えきが)ともいう。
花芽ができる時期と位置は木の種類によって違いますが、大きく6つのタイプに分かれます。
「側芽」に花芽ができ「翌年」に花を咲かせる
「頂芽と側芽」に花芽ができ「翌年」に花を咲かせる
「頂芽」に花芽ができ「今年中」に花を咲かせる
「側芽」に花芽ができ「今年中」に花を咲かせる
「頂芽と側芽」に花芽ができ「今年中」に花を咲かせる
以下、身近な庭木について簡単にまとめてみました。
ツツジ類、ツバキ、シャクナゲなど
今年伸びた枝の先にできる芽が花芽になり、翌年に花を咲かせます。
開花から1~2ヶ月後には花芽ができるので6月末までに剪定をしましょう。
花芽がつくられてから枝先を刈り込むと翌年花が咲かなくなります。
サンシュユ、レンギョウ、ユキヤナギ、ウメなど
今年伸びた枝にできる側芽(枝の途中のわき芽)が花芽になって、翌年に花を咲かせます。
枝の途中で切っても花が咲かないということはありません。
一般に、花芽は長く伸びた枝よりも短い枝につきやすいです。
花後に枝を1/2くらい残して切り詰めておくとよいでしょう。
短い枝が発生して、翌年、花芽をつけます。
7月ころに花芽ができたことを確認してからおこないましょう。
花後、すぐに剪定すると花芽になろうとしていたものが葉芽に変わってしまうそうです。
花が咲かない枝が増え、樹形も乱れるので余計な手間がかかる結果になってしまいます。
アジサイ、フジ、ボタンなど
今年伸びた枝の先にできる芽と先端に近い脇芽が花芽になり、翌年に花を咲かせます。
夏から秋にかけて花芽ができるので、冬に剪定したり枝先を刈り込んだりすると、翌年花が咲きません。
フヨウ、ハギ、サルスベリなど
今年伸びた枝の先にできる芽と枝の途中のわき芽が花芽になり、年内に花を咲かせます。
冬に花芽がないので落葉期に仕立てたい形や大きさに合わせて剪定できます。
新しい枝が伸びてから切らなければ花芽を落とすことはありません。
日照時間が少ない
花芽ができる時期に日照時間が少ないと、花つきが悪くなってしまうことがあります。
毎年たくさんの花が咲くのに今年は少なかったという場合は、花芽ができる時期の天気を振り返ってみましょう。
長雨が続いていると、当然、花芽はつきにくくなります。
肥料が不足している
窒素・リン酸・カリウムは三大栄養素といって、植物が健全に成長するために欠かせない成分です。
リン酸(P):花や実を育てるのに必要な成分
カリウム(K):根と茎の成長に必要な成分
剪定、日照時間に問題がないのに花つきが悪い場合は、肥料のバランスが原因かもしれません。
花つきが悪い、葉が黄色く変色した、など庭木の状態をみて必要な肥料を与えましょう。
さいごに
我が家で育てているツツジやサツキ、ドウダンツツジ。
昨年は咲いたのに今年は咲かないということが何度かありました。
そこで、庭木の花が咲かない理由について調べてみたというわけです。
花芽のことを考えず、枝が混みあってきた時に剪定していたのが原因だと分かったのは、何年も経ってからのこと。
それ以降、同じ失敗を繰り返さないために記録をつけることにしました。
手書きのメモからはじまって、エクセルで表を作ったり、いろいろ試しています。
あとから見直すのに便利なのでブログに栽培記録を書くことも増えました。