シバザクラ(芝桜)の特徴と育て方!花後の手入れ方法は?

庭のシバザクラ

シバザクラ(芝桜)は春になると可愛い花を株いっぱいに咲かせる多年草です。

冬の間も緑の葉が密生するのでグランドカバーとしても人気があります。

シバザクラの特徴、育て方、栽培記録をまとめました。

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シバザクラの特徴

芝桜の手入れ

シバザクラは北アメリカ原産、ハナシノブ科の常緑性多年草。

別名、ハナツメクサ(花詰草、花爪草)、モスフロックス(Moss phlox)とも呼ばれます。

開花期:4~5月
草丈:10~15cm

親株からランナー(匍匐枝)をのばし、節々から根を出して成長していきます。

地面をおおいつくすように密生するのでグランドカバーとしても人気があります。

花壇の縁取りや鉢植えなどにも利用されます。

シバザクラの育て方

白いシバザクラの花

日当たりと風通しがよい場所で育てます。

植え付けの適期は春~初夏と秋。

隣の株との間隔を15~20cm程度あけて植え付けます。

間隔をつめて植えると成長するにしたがって混みあってしまうので注意しましょう。

鉢植えの芝桜

用土は水はけと通気性のよいものを使います。

鉢植えにする場合は、市販の園芸用土に川砂を1~2割混ぜるとよいでしょう。

地植え場合は、あらかじめ、堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおきます。

株分けと挿し芽で増やすことができます。

病気と害虫は、ほとんど発生しません。

水やり

地植えの場合、特に必要ありません。

鉢植えの場合、土がよく乾いたら鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと与えます。

比較的乾燥に強いですが過湿に弱いので水の与えすぎには注意しましょう。

肥料

2~3月頃と花後に緩効性の化成肥料を与えます。

翌年の花付きを良くするために窒素成分の少ないものを使用します。

植え替え

鉢植えの場合、春か秋に植え替えを行います。

根を傷めないように土を軽く落としたら、一回り大きい鉢に新しい土を使って植え替えます。

同じ大きさの鉢に植える場合は、3分の1くらい根を切り地上部も同じくらい切り取ってから植え付けます。

シバザクラの花後の手入れ

シバザクラの花後

葉が混みあって蒸れ、枯れてしまうことがあります。

花が咲き終わったら梅雨に入る前に草丈が4~5cmくらいになるように切りましょう。

多少、花が残っているときでも問題ありません。

1~2ヶ月すると新芽が生えてきます。

刈り込むことで風通しがよくなり株が蒸れるのを防ぐことができます。

【目土(めつち)
シバザクラの株元
長く育てていると茎が地表面から浮き上がった状態になることがあります。

1年に1~2回程度、株の上から茎の下半分が埋まるくらいの土をかけます。

これを「目土」といいます。

目土をすることで茎から新しい根が出て新芽が育ちます。

シバザクラの栽培記録

花後に肥料を与え過ぎて株の半分が枯れてしまう失敗をしたことがあります。

残った株を別の場所に植え付けたところ、数年後には再び大きく成長し花を咲かせてくれるようになりました。
※育てているところ:東北地方北部

4月のシバザクラ
4月下旬。ツボミをつけはじめる。

5月に満開になったシバザクラ
5月中旬。満開。

シバザクラの花後
5月下旬。咲き終わり。

シバザクラ、花後の切り戻し
6月上旬。草丈を2分の1ほどに切り詰める。
根が浮き上がっているところに土をかける。

7月のシバザクラ
7月中旬。葉が密に茂る。

9月のシバザクラ
9月上旬。

10月のシバザクラ
10月中旬。
夏以降、見た目に変化なし。
ただ、2つの株がくっついてきたことから一回り大きくなったことがわかる。

シバザクラ2023年満開
翌年5月の満開のようす。前年に比べボリュームアップした。

さいごに

シバザクラのツボミ

シバザクラの特徴と育て方について調べたことをまとめました。

我が家では放置状態でも春になるとキレイな花を咲かせてくれます。

日当たりと水はけがよければ肥料を与えなくても大丈夫そうです。

夏の直射日光にも負けません。

寒さにも強いので寒冷地でも冬越しのために防寒対策をする必要がありません。

霜が降りても雪が積もっても大丈夫。

私のようなズボラな初心者にピッタリの植物といえますね。

大きく育って地面が見えなくなるくらい密集すると雑草がほとんど生えてこないのも魅力。

ただし、苗を植え付けたばかりの頃は株の間に雑草が生えるので草取りが必要でした。

シバザクラの名所
見頃の時期になると全国各地の名所がテレビで紹介されることも多いですね。
・千葉県の東京ドイツ村
・埼玉県の羊山公園の芝桜の丘
・山梨県の富士本栖リゾート
など絨毯のように咲き誇るようすは圧巻。

香りも楽しめる品種もあるそうです。

機会があれば一度は訪れてみたいものです。

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