しだれ梅(枝垂れ梅)は早春にピンクや白の花を咲かせる花木です。
長い枝にたくさんの花を咲かせるので見た目がとても華やか。シンボルツリーにもなります。
今回は、しだれ梅の特徴と剪定など育て方のポイントをまとめました。
しだれ梅(枝垂れ梅)の特徴
しだれ梅は中国原産のバラ科の花木。
開花期:1~3月
樹高:5~10m
花を観賞するために栽培される「花梅」のひとつです。
※花梅の3系9性という分類について書いています。
↓ ↓
梅の花はどんな香り?梅の花の香りの良い品種は?
・なばなの里(三重県)
・奥山高原の「昇竜しだれ梅」(静岡県)
・名古屋市農業センターdelaふぁーむ(愛知県)
など、しだれ梅の名所は多くの人が訪れる人気スポットになっています。
しだれ梅(枝垂れ梅)の育て方
日当たりと水はけの良い場所を好みます。
半日陰でも育ちますが日当たりがよい方が花付きはよくなります。
植え付け
12~3月ごろが適期です。ただし、厳冬期は避けてください。
地植えの場合は、植え穴を掘った土に2~3割腐葉土を混ぜ水はけをよくしておきます。
水やり
地植えの場合、特に水やりの必要はありません。
鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
【与える目安】
・秋と春:1日に1~2回
・夏:朝と夕方に分けて1日に2回
・冬:2~3日に1回
肥料
植え付けるときに元肥として緩効性肥料を土に混ぜ込んでおきます。
その後は、5月、6月、9月に緩効性肥料を与えましょう。
病害虫
害虫にはアブラムシ、ウメケムシ、コスカシバなどがあります。
病気ではウドンコ病が発生することがあります。
しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定時期と方法【鉢植え】
花が咲き終わった直後に剪定をします。
剪定するのがはじめての人は翌年の花芽が付いた後に不要な枝を切る方法でも大丈夫です。
・枯れた花を取り除きます
・古い枝を切り落とします
※一度花が咲いた枝には翌年の花が咲きません。古い枝は短く切ってかまいません。
・花後に新しく伸びた枝は元から10~20cm残して切ります
夏に行う剪定
混みあった枝を間引きして日当たりと風通しを良くします。
7月下旬から8月上旬にかけて行います。
関連記事
鉢植え花梅の育て方!花が咲き終わった後の剪定方法は?
しだれ梅(枝垂れ梅)の剪定時期と方法【地植え】
地植えの場合、剪定時期は休眠期の冬(10~1月)が適しています。
※鉢植えの場合と時期が違うので注意しましょう。
しだれ梅の芽には葉芽と花芽の2種類があります。
芽ができたばかりの時期では葉芽になるか花芽になるかは決まっていません。
花芽になるのが決まるのは7~8月の夏場です。
ですから夏に剪定をしてしまうと花芽を切ってしまうことになり翌年花が咲かなくなってしまいます。
冬場に花芽を確かめながら枝を切ると安心です。
方法
しだれ梅は下に枝が伸びていく性質を持っています。
なので、枝の上側の芽を残して伸ばし、上から落ちていくような枝ぶりを作るようにしましょう。
下に伸びる枝は放っておくと内側に向かっていくため
・内部に日が当たらない
・風通しが悪くなる
・病害虫が発生しやすい
といったデメリットがあります。
下向きに伸びている枝はすべて切るのがポイント。
枝は根元から切り落としていきます。
夏に切る場合は軽く間引く程度
夏に伸びすぎた枝や混みあっている枝が気になっても本格的な剪定をしてはいけません。
樹形を整えるように軽く間引く程度にしておきましょう。
さいごに
この記事では、しだれ梅の特徴と剪定など育て方について調べたことをまとめました。
【剪定のメリット】
・花芽がつく新しい枝を伸ばす
・見た目を美しく整える
・内部まで日が当たるようにする
・風通しを良くする
・病害虫が発生しにくくなる
翌年も、きれいな花を楽しむためには剪定が欠かせません。
鉢植えと地植えでは剪定の適期が異なるので注意しましょう。