ゼフィランサスは夏に可愛らしい花を咲かせる植物です。
特徴、球根の植え付け・植え替えなど育て方について調べたことをまとめました。
栽培記録も書いています。
ゼフィランサスの特徴
ゼフィランサスは、アメリカ原産、ヒガンバナ科タマスダレ属(ゼフィランサス属)の球根植物。
草丈:10~30cm
開花期:6月~10月
花色:白、ピンク、黄、オレンジ
別名、レインリリーとも呼ばれます。
これは、ある程度乾燥した時期が続いた後、雨が降って球根が潤うと、いっせいに花を咲かせる性質があることから名づけられました。
近縁のハブランサスも同じ理由からレインリリーと呼ばれます。
1つの花は2~3日しか咲きませんが次々と開花するので数週間楽しむことができます。
草丈が低く、よく増えるので花壇や芝生の縁取りなどに植えられます。
同じヒガンバナ科で草姿が似ていますが花の咲く向きが違います。
●ゼフィランサス:上向き
●ハブランサス:やや横向き
タマスダレは最も一般的な白い花を咲かせる種類です。
葉は常緑性。植えっぱなしOK。よく分球して増えます。
寒さに強いので特に防寒対策をする必要はありません。
ゼフィランサスの育て方
日当たりと水はけがよい場所を好みますが、半日陰でも育ちます。
球根の植え付け
植え付けの適期は3月中旬~5月中旬です。
花壇の場合は、庭土に腐葉土と緩効性化成肥料を混ぜ込んでから植え付けます。
深さは球根1個分くらい。密植するときれいなので球根同士の間隔は3~5㎝程度にします。
鉢植えの場合は市販の草花用培養土を使い、5号鉢に7球程度を植え付けます。
水やり
鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
地植えの場合は、特に必要ありません。
レインリリーと呼ばれるように乾燥後に球根が適度な湿度に合うと花がよく咲きます。
夏場に雨の降らない日が続くようなら水やりをしてください。
肥料
地植えの場合は、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込んでおきます。
秋に追肥として緩効性化成肥料を与えます。
鉢植えの場合は、春と秋に緩効性化成肥料を与えます。
増やし方
球根で自然に増えます。
植え替えの時に分球して増やすことができます。
病害虫
特にありません。
植え替え
数年間は植えっぱなしの方がよく育ちます。
ただし、球根が混みすぎると、今度は花が咲きにくくなってきます。
花つきが悪くなってきたら分球を兼ねて植え替えをしましょう。
地植えは4~5年に1回、鉢植えは2~3年に1回が目安です。
常緑性のタマスダレは、葉をつけたまま株分けの要領で球根を分けて植え直します。
適期は植え付け時期と同じ3月中旬~5月中旬です。
ゼフィランサスの栽培記録/2020年
4月30日に球根を地植えしました。
5月20日ころ、発芽。ヒョロヒョロと細長い葉が伸びてきました。
8月上旬になってもツボミをつけません。葉ばかりです。
ツボミは目立ちません。
8月12日、ひとつだけですが、ようやく咲いてくれました。
その後も、ひとつの花が咲き終わり、忘れた頃に次の花が咲きだします。
最後の花が咲いたのは冷え込みが厳しくなってきた11月中旬でした。
いっせいに花が咲くようすが見られなかったのが少し残念。
さいごに
ゼフィランサスの特徴と育て方、栽培記録を書きました。
球根植物は植えっぱなしOK、手間がかからないのが魅力。
雨が降った後に、いっせいに花が咲く姿を見てみたい!
寒さには強いということなので寒冷地でも育てられそう!
というわけで、ホームセンターで球根を買って植え付けてみました。
花が咲いてくれるところまではよかったのですが、地植えのまま冬越しさせたのは失敗でした。
翌年、芽が出てこなかったのです。
雪が積もる前に掘り上げ、鉢植えにして室内に取り込むべきだったのでしょう。残念です。
ちなみに、ヒガンバナ科の植物なので全草に毒があります。
葉がニラ、ノビルに似ているため誤食により中毒した事例があるそうです。
厚生労働省のサイトで紹介されていました。
↓ ↓ ↓
自然毒のリスクプロファイル:高等植物:タマスダレ
地植えする場合は家庭菜園の近くを避けるなど注意しないといけません。
※同じヒガンバナ科の植物
↓ ↓ ↓
ヒガンバナ(彼岸花)の育て方!球根の植え付け時期と方法は?
ネリネ(ダイヤモンドリリー)の特徴と育て方!球根の植え方と花後の管理方法は?