ゼラニウムは丈夫で手間がかからず初心者向きの代表といえる植物です。
ただ、枯らさないで育てることはできても花が咲かなかったり咲いても花数が少ないのは寂しいもの。
花が咲かない理由と対処法、日常の手入れについて調べたことをまとめました。
ゼラニウムの花が咲かない理由と対処法
考えられる主な理由は日光不足や肥料不足です。
日光不足
日陰に置くと株が弱ってしまいツボミが落ちたり葉が黄色くなって枯れてしまいます。
日当たりの良い場所で育てましょう。
ただし、夏は明るい日陰で風通しの良い場所に移動させます。
肥料
花を咲かせ続けるためには肥料は欠かせません。
春と秋に緩効性肥料を与え、1週間に1回程度、液体肥料も与えます。
夏と冬は生育が止まるので与えません。
季節的なもの(夏と冬)
開花期間は長いですが夏と冬は咲かないのが普通です。
【夏越し】
乾燥した気候を好むので日本の高温多湿な夏は苦手。
気温が25℃を超える日が続くと生育が衰え始め花つきも悪くなります。
30℃くらいになると生育停止します。
夏場は半日陰の涼しい場所へ移動するか日よけなどの対策をして暑さのダメージから守ってあげましょう。
【冬越し】
耐寒温度は約-3℃(品種によって違います)。
暖地では屋外で冬越しできます。霜に当たらない軒下などで管理しましょう。
寒冷地では屋内に取り込んで冬越しさせます。
ゼラニウムの日常の手入れ
【基本情報】
フウロソウ科の多年草
原産地:南アフリカ・ケープ地方
【主な種類】
・ゼラニウム(ホームセンターなどで見かける一般的な品種)
・センティッド ゼラニウム(ハーブゼラニウム/蚊避け草)
・アイビー ゼラニウム
・パンジー ゼラニウム
主に葉の美しさを楽しむものはカラーリーフゼラニウムと呼ばれます。
モミジバゼラニウムのように葉が切れ込んでいるもの、黄色や褐色の斑が入るものなどがあります。
水やり
鉢土の表面が完全に乾いてから水やりをします。
過湿に弱く、いつも土が湿っていると根腐れを起こすので注意しましょう。
冬はあまり水を吸いません。1~2週間に1回くらいが目安。
花がら摘み
咲き終わった花は、こまめに取り除きます。
花房の全体が咲き終わったら花茎の付け根から取り除きましょう。
切り戻し
切り戻しは以下の悩みを解消するためにおこないます。
・茎が伸びて株元がさびしくなる
・茎が伸び放題で見た目が悪くなる
・茎が木質化する
・脇芽が出にくくなる
・花つきが悪くなる
ゼラニウムは伸びた茎の先に花を咲かせます。
古い茎が多くなると花数も少なくなってしまいます。
切り戻しをして樹形を整え、新しい茎を伸ばすことで再び花が咲くようになります。
【方法】
脇芽が出ている節の少し上を切り取ります。
脇芽か葉を2~3枚残して切るのがポイント。
葉がついた部分を全部切ると枯れてしまう可能性があります。
切り戻しの高さはお好みで。
花つきの悪いときや茎だけが伸びたときは3分の1程度に切り戻して整えるとよいでしょう。
【時期】
基本的に生育期間中ならいつ切っても大丈夫です。
目安としては、ひととおり花が咲き終わった春、梅雨に入る前がよいでしょう。
この時期であれば、切った枝を挿し木に利用できます。
植え替え
生育が旺盛なので根詰まりを起こしやすいです。
鉢植えは、毎年、植え替えをしたほうがよいでしょう。
早春か秋が適期ですが、真夏と冬を除けばいつでもできます。
ゼラニウムを育ててみた感想と反省点
2007年ころ、ホームセンターで鉢植えを購入して育てたことがありました。
次々に花を咲かせてくれたのですが、咲き終わったあと、そのままにしておいたら茎が伸び放題。
見た目が悪くなったら切り戻しをすればいいと聞いたので適当に切ったところ…。
切りすぎて枯れてしまいました。
節の上で切らなかったことが原因だったようです。
数年後、再び、鉢植えを購入。
ひととおり花が終わった後は葉が茂るばかり。ここまでは前回と同じパターン。
翌年の春、ちゃんと節の上で茎を切り、植え替えをして肥料を与えたところ、花が咲くようになりました。
この時に切った枝を挿し木して、もう一鉢増やすことにも成功。
・用土は小粒の赤玉土と庭土を混ぜたものを使用
・15cmくらいの大きさの植木鉢に枝を3本挿す
・午前中だけ日が当たる場所に置く
水やりは1日に1回程度。
挿し木をしたのが5月の始め。
開花は7中旬だったので2ヶ月半で花が咲いたことになります。
さいごに
はじめて購入した鉢植えのゼラニウム。
放っておいたら花が咲かなくなりました。
そこで、花が咲かない理由と対処法について調べたことをまとめてみたというわけです。
ここ数年、梅雨前の時期でも真夏並みに暑くなる日が増えたような気がします。
日常の管理をきちんとしているのに花が咲かない場合は急激な暑さも影響しているのかもしれません。
最近は、花が咲かない時期も楽しめるカラーリーフゼラニウムを育ててみたいと思っています。